【英語論文の表現/第2回】「およそ、約」を表す表現 “about”, “around” and “approximately”

今回は、「およそ、約~」という表現を表す語について調べていきます。対象は、実験結果などの数値に対して使うような場面を想定しています。

私は、この表現をよく使います。「約~パーセント」とか、「大体~程度の処理時間が掛かる」など。しかし、あまり違いを意識して使っていませんでした。

About / Around / Approximately

まず、日本人の感覚としてaboutやaroundと言われると前置詞というイメージがあるのではと思いますが、大前提として「およそ~、約~」という意味で使われる場合、aboutもaroundも前置詞ではなく副詞として使われています。

調査した限りでは、数値に対して約、およそ~という意味で使う場合、About / Around / Approximatelyはかなり近い意味を表すため、どれを使っても確実に誤用ということはないようですが、若干のニュアンスの違いがあるようなので、見ていきましょう。

(1) About VS Around

大きな違いとして、Aboutはイギリス英語で使われることが多く、Aroundはアメリカ英語で使われるということが多いそうです。

そういった由来(論文で使うことを考えるなら好み?)の問題はさておき、AboutとAroundを比較した場合、若干Aroundの方が、Aboutよりも広く「おおよそ~、約~」という意味を表します。

以下のサイトがとてもよくまとまっていたので、是非ご覧ください。

外部サイト:about と around の違い | 英語イメージリンク

例えば、約50%といった場合に、”around 50 %”なら40%~60%くらい、”about 50 %”なら45%~55%くらいという感じでしょうか。

ただ、幅の広さというのもかなり主観的な要素な気がしますので、個人的にはそこまで神経質にAboutとAroundを使い分ける必要はないんじゃないかと思います。

(2) About / Around VS Approximately

一方、Approximatelyも、「およそ~、約~」という表現になりますが、aroundとaboutの違いに比べると、少しニュアンスの面で違いがありそうです。

まず、ApproximatelyはAboutやAroundよりも、 正確な値に近づけることに重きを置いており、幅で言うならかなり狭いということになります。

”approximately 50 %” なら、例えば49.5~50.5%という感じでしょうか。

また、「 数字が正確ではないことを強調する」という意味合いがあるようで、キリの悪い数にAbout / Aroundが使われていると少々違和感があるという意見もありました。

要するに、”about 72.3%”と表現すると、72.3%というかなり正確な値を示しているのに、大雑把な値を示すaboutが使われていることに違和感があるということです。

ただ、実験上は正確な値は72.314535%なんだけど、「大体」72.3%と表記するようなケースもあると思います。この場合には、approximatelyの方が良さそうです。

また、Approximatelyは日常会話では少し堅苦しく、フォーマルな表現なので、論文などでは適している表現と言えるでしょう。

四捨五入で小数点を丸めた場合などの、実測値とかなり近い値に対して「およそ、約~」と表現する場合には、Approximatelyが良さそうです。

(3) その他の表現

nearly & closely : こちらも「およそ、だいたい~」みたいな意味になりますが、「もう少しで~」という意味を含むため、もう少しだけれど到達していないという意味を表します。

49%はnearly 50%ですが、51%はnearly 50%ではありません。この点は注意した方が良さそうです。

まとめ

Approximately > About > Aroundの順で正確。

■ around~
アメリカ英語で、大体、およそ~を表す。割と大雑把な「およそ、約~」を表す。
■about~
イギリス英語で、大体、およそ~を表す。割と大雑把な「およそ、約~」を表す。aroundとの違いはほぼ好みのレベルか。
■ approximately ~
「およそ、約~」の中でも、aroundやaboutよりもかなり精度が高く、「精度が高いものの、完璧に正確な値ではない」ようなニュアンスで使われる。表現としてはaround / aboutよりフォーマル。

どれを使っても誤用とは言い切れないかもしれませんが、大体上のようなイメージで使い分けたいと思います。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする