英語学習:GetとObtainの違い、論文執筆でGetを避けた方が良い理由

学術論文では、言葉の選択一つで文章の印象や伝わり方が大きく変わります。今回は、どちらも同じ「獲得する」「得る」という意味を持つ「get」と「obtain」の違いに焦点を当て、論文の質を高めるためのポイントを解説します。

Get vs Obtain

“get”と”obtain”は、どちらも「得る」「手に入れる」という意味で使われますが、フォーマルさの度合いが異なります。

  • get口語的で日常的な表現であり、フォーマルな文章では使用を避けるべき。日常的な場面や簡単な手続きで何かを手に入れることを表す。
  • obtain:フォーマルで学術的な表現であり、論文での使用に適している。努力や手続きを経て何かを手に入れることを表す。データ収集、許可取得、情報入手など、学術的な文脈で好まれる。

不適切な例

We got the experimental results. (実験結果を取得した。)

適切な例

We obtained the experimental results. (実験結果を取得した。)
The necessary permits were obtained from the local authorities. (必要な許可を地方自治体から取得した。)
Participants’ informed consent was obtained prior to the experiment. (実験前に参加者からインフォームドコンセントを取得した。)

obtainに類似した他の単語について

obtainは、やや硬い表現であるため、論文全体を通して多用しすぎると、文章がぎこちなくなる可能性があります。文脈に合わせ他の類義語(acquire, gather, collectなど)の使用も適宜検討すると良いでしょう。

まとめ

学術論文を書く際は、getよりもobtainを使う方が、よりフォーマルで正確な表現になります。特に、データ収集や許可取得など、学術的な手続きを説明する場面では、obtainを使うように心がけましょう。ただし、obtainばかりを多用せず、他の類義語もバランス良く使用することで、より自然で読みやすい文章になります。

スポンサーリンク

シェアする

フォローする