今回はバッチファイル内でファイルやディレクトリをコピーする「XCOPY」コマンドについて解説します。
目次
XCOPYコマンドって?
XCOPYは、「eXtended COPY」の略で、通常のCOPYコマンドよりも多くのオプションがあり、より柔軟なファイルコピーが可能です。例えば、
- フォルダごとコピー
- 特定のファイルだけコピー
- 更新されたファイルだけコピー
- コピー先に同じファイルがある場合の動作を選択
などなど、痒い所に手が届く機能が満載です。
基本的な使い方
まずは基本的な使い方を見てみましょう。
xcopy コピー元 コピー先 [オプション]
例えば、C:\work フォルダの中身を丸ごと D:\backup にコピーしたい場合は、]
xcopy C:\work D:\backup /E /H /C /Y
と入力します。/E, /H, /C, /Y はオプションで、それぞれ
- /E:サブフォルダも含めてコピー
- /H:隠しファイルやシステムファイルもコピー
- /C:エラーが発生してもコピーを続行
- /Y:確認メッセージを表示せずに上書き
といった意味があります。
覚えておくと便利なオプション
XCOPYには、他にもたくさんのオプションがあります。その中でも、特に覚えておくと便利なものをいくつか紹介します。
- /D:日付:指定した日付以降に変更されたファイルだけコピー
- /I:コピー先に同じファイル名が存在しない場合、フォルダを作成してコピー
- /L:コピーするファイルの一覧を表示するだけ(実際にコピーはしない)
- /S:空でないサブフォルダだけコピー
XCOPYコマンド活用例
1. 新しい更新ファイルだけバックアップ
xcopy C:\work D:\backup /D /D:04/01/2024 /E /H /C /Y
2024年4月1日以降に変更されたファイルで、更新があったもののみをコピーします。
2. 特定の種類のファイルだけコピー
xcopy C:\work D:\backup *.txt /E /H /C /Y
拡張子が.txtのファイルだけをコピーします。
3. コピー前に確認(確認するだけ)
xcopy C:\work D:\backup /L
コピーされるファイルの一覧を表示し、実際にコピーするかどうかを確認できます。
まとめ
XCOPYコマンドは、ファイルコピーを効率化するための強力なツールです。基本的な使い方から便利なオプションまで、この記事で紹介した内容を参考に、ぜひXCOPYを使いこなしてみてください。