忙しい社会人がTOEICで800点突破! TOEICの試験中に意識していたこと

前回、TOEIC800点突破の記事を書きました。めでたいことに最近ようやくTOEIC800点を突破することができました。

過去記事:忙しい社会人がTOEICで800点突破! それまでの紆余曲折と800点突破までの体験談 

前回の記事は今までの自分の点数歴とか、身の上話(?)を書いただけで、せっかく800点取ったなら何かもっと有益なことを語れよと言われてしまいそうなので、今回は私がTOEICの試験中に意識していたことや、解き方の注意点についてまとめたいと思います。

勉強法などについては触れず、あくまでTOEIC本試験中に上手く立ち回るためのコツや心構えを書こうと思います。

これは自分が本試験のときにどうしているかという部分を書いて参考にして欲しいというだけで、「必ずこうしろ」という意見を押し付けるつもりはありません。

人には適性があり、向いているやり方も人それぞれだと思います。それを見つける過程の中で一つの参考になればという思いで書いています。

(1) リスニング編

・試験が始まったらPart3と4の図表を先読みする

TOEICではPart1が始まる前に、例題が読まれます。この例題の時間が体感1~2分くらいはあり、この時にパラパラと先の問題をめくって見ている人は多いと思います。

皆さんはこの時間をどう過ごしているでしょうか。

自分はこの時間でPart3と4の図表問題の先読みをすることにしています。図表問題はPart3の最後のQ62~70、Part4の最後のQ92~100あたりに登場します。

何故、図表問題を先読みするか? と言われれば理由は以下の2つです。

(1) Part3や4の最後にあるため、疲れた状態で図表問題を迎えることが多い。

(2) 問題文と図表の両方を、設問が読まれる前に頭に入れることは、情報量が多いため難しい。

TOEICの本を読むと必ず書いてあるのが、試験がPart3やPart4に入ったら「Part3やPart4の長文リスニングの設問を解くときにはスピーディーに3題全て解答して、次の3問の設問の文章を先読みしてください」というアドバイスです。

これは実に有効なんですが、正直いくらスピーディーに解いたとしても、次の設問を先読みできる時間ってせいぜい10秒くらいです。

普通の文章なら読めますが、図表と問題文3つを含めて10秒程度で頭に入れるというのはかなり厳しいです。故に、情報量が多い図表部分と、図表に関連する設問だけ、この時間に先読みしてしまうことにしています。

「Part1の絵は先に見ておかないのか?」という話ですが、正直絵の問題はどこを聞かれるかさっぱり予想がつかないので、先読みするだけ無駄な気がしています。「えっ、そこ聞いてくるの?」みたいなケースが多いんですよ。故に、自分は最初の時間で図表と、図表に関連する問題文を眺めるようにして、リスニングパートの後半に余裕を作るようにしています。

・Part3と4の選択肢が長いときは読まない

Part3とPart4に入ると、リズムよく問題を解いて、先の設問を先読みしていかなくてはなりません。

このときに私が悩んでいたのが「そもそもどこまで先読みするのか」という話です。

具体には問題文と選択肢4つまで全て読むのか、問題文だけに絞るのか、というところですが、これは基本的には「問題文だけ読む」ことにしていました。

理由は、そもそも全部の選択肢を先読みする時間なんてないからです。よって、その気持ちで試験に向けても、選択肢を読まずに、問題文だけ読んで解答する練習をしました。

ただ、選択肢を絞れるなら、その方が回答しやすいケースもあります。よく、最初の設問とかで「この会話はどこでされていますか?」という問題で、選択肢は名詞が4つ並んでいるだけみたいなケースがありますよね。こういうときは、時間に余裕があれば選択肢も読んじゃっていました。

ただ、選択肢が結構長い文章になっていたりする場合には、選択肢は読まないことにしていました。

実は一番難しいのはPart2だ(単なる主観)

TOEICは、結構メンタルが試験結果を左右する気がします。「ダメだ」と思ったら、どんどん集中力も削がれていってしまいます。

なんとなく、初めてTOEICを受けると、Part1やPart2は、Part3やPart4よりも簡単な気がしますよね。しかもPart2は三択問題ですしね。

ただ、個人的には一番難しいパートはPart2だと思っています。何故なら読まれる文章が短く、一発聞き逃したら終わりという勝負が多いからです。

Part2で全然わからないとなると、どうせPart3や4はもっと難しいんだからもうダメだ、という気持ちになりやすいですが、全然そんなことはないです。

実際、自分は大体Part2が足を引っ張って、リスニングの点数が伸びません。

だから、Part2がダメでも、それを引きずらずにPart3と4に入っていくように、事前に心構えをしていました。

(2) リーディング編

解き終わらないなら時間配分を考えよう

リーディングの試験は、いつも最後まで解き終わらず、最後の10題~20題は塗り絵になってしまうという人も少なくないのではないでしょうか?

体感ですが、TOEIC800点以上を狙う場合にはリーディングパートはちゃんと解き終わるくらいの速度が求められます。

リーディングパートはリスニングと違い、どこから解いても良い分、解き方の自由度がとても高いです。

リスニングと違い、リーディングパートの解く順番は、かなり合う合わないがあると思うので、自分にとって一番合っている解き方を探してみてください。

ただし、指針は絶対に試験前に決める

自分は結構、リーディングパートをどういう順番で解くかというのは、受ける度に変えてきた歴史があります。

どういう順番で解いてもいいですが、一つだけ確実にやっておくべきことは「どういう順番で解くのかという指針は、絶対に試験前に決めておくこと」です。

試験前というのは、会場に着いて、リスニングのスタートを待つまでの10分くらいの暇な時間にやっても全然構いません。

その時間に、

① 明確にどういう順番で解くのかということを決定する

② どこまでを何時何分までに解き終わってないといけないのかということを明確にイメージする

この二点を徹底するようにしていました。

じゃあ、私はどういう順番で解いているのかというと、

  1. Q176~Q200(Part7:読解長文、ダブルパッセージ、トリプルパッセージ):30分
  2. Q101~Q130(Part5:文法問題):10分(20秒×30問)
  3. Q131~Q146(Part6:穴埋め):8分(2分×4題)
  4. Q147~Q175(Part7:読解、シングルパッセージ):27分

の順番で解いています。

いろいろ試しましたが、これが一番安定するような気がします。

まず、2.や3.を最後に持ってくることはお勧めできません。短時間で解けるので、時間が足りずに2.~3.を落とすと損失が大きすぎるからです。

また、最初から順に解いていく場合、終盤にあまりに読解問題が続きすぎて集中が途切れるケースがありました。

故に、いろいろ試しはしましたが「Part7⇒Part5&Part6⇒Part7」という流れは守るようにしています。

一番元気な序盤に、一番精神力を奪われるPart7の終盤を片付けてしまおうという考え方です。

最悪、解き終わらないときは捨てる問題を考える

それでも問題が解き終わらない。あと残り10分しかないのに、15題も残ってるどうしよう! なんてケースはあるものです。

10分で15題を解くのは現実的ではありません。こういうとき、問題文を読んで、捨てる問題を決めていました。捨てる問題は潔く、追わず、適当な選択肢をマークします。

どんな問題を捨てるかというと「全ての文章を読まないと解答できない可能性が高い問題」は捨てます。

その代表例がNOT問題です。

「この文章の中で、正しくないものはどれですか?」という問題。これを正解するためには、4つの選択肢に対し、3つの選択肢が正しいことを確認しなければならないケースが多いです(明らかに矛盾のある選択肢があるため、一発で正解できるケースもありますが)。

よって、NOT問題は捨てる。勇気がいることですが、時間がなかった場合の最終手段として、頭に入れておくと良いかもしれません。

まとめ

自分がTOEICの試験に臨むときに意識していたことをまとめてみました。

ただ、私はあまりTOEICに関してテクニックに傾倒することを良いこととは思いません。本質的な理解があれば、高い点数は必然、取れるものだと思うからです。

ただ、自分は試験を受ける前に戦略とかを考えるのが好きで、どうしても自分なりのやり方みたいなものを確立しないと気が済まないところがあります。

参考になれば幸いですが、楽をして高い点数を取ろうという考えは危険です。

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