最近、喜ばしいことにTOEIC800点を突破することができました。
通過点ではあるものの、一つの目標にしていた点数だったので、今日は800点突破までの紆余曲折をダラダラと書いていこうかなあと思います。
後々、800点突破のために取り組んだ勉強法とか、本試験の際の解き方についても共有したいと思いますが、そもそも英語学習関連の記事を更新するのは今回が初めてなので、今日は努力を続ければ800点突破はできるのだということと、自分が英語とどう向き合ってきたかをつらつらと書いていきたいと思います。
役に立つ記事というよりは、一つの読み物だと思って軽い気持ちで読んでいただけると良いかなあと思います。
一応最初に書いておくと、
・高校の頃の苦手科目を一つ挙げろと言われれば「英語」でした
・実は一度も海外に行ったことがありません
・結構社畜な社会人です(勉強時間の捻出が難しい)
現在年齢は20代後半、理系の院卒で会社員です。
私のTOEICの点数推移のグラフを作ってみたので、最初はグラフを見ていただき、そのそれぞれの時代に何を思って、どう頑張ったかというところをざっくりと書いていきたいと思います。
本試験の解き方とかは以下にまとめてみました。
関連記事:忙しい社会人がTOEICで800点突破! TOEICの試験中に意識していたこと
関連記事:忙しい社会人がTOEICで800点突破! 時間のない社会人に向けた勉強法
目次
(1) 英語が苦手だった中学~高校時代
中学生になって初めて英語に触れるという人が多いと思いますが(今は小学生とかからやるのかな?)、自分も例外に漏れずそうでした。
中学1年から英語の授業がありましたが、それまでは英語とは無縁の生活を送っていました。両親は英語が喋れませんし、今まで人生で一度も海外に行ったことがない私ですから、当然中学や高校のときもそうでした。海外とは別世界、というような意識ですね。
英語の授業はありましたが、英語=コミュニケーションを取るためのもの、という意識もなかった気がします。科目の一つであり、テストの点数を気にする対象でしかなかったです。
これは言い訳も混じるのですが、両親は学生時代、物凄く英語が苦手だったそうです。だから、口を酸っぱくして中学に入る前から両親は「英語は難しい」「英語はわからない」「自分には英語のセンスがなかった」と説いたものでした。
「そうか、英語は難しいものなんだ、そしてセンスが問われるものなんだ」という刷り込みがこの時点では少しあったかもしれません。
気が付けば英語は苦手科目になり、大学受験の一年前くらいに、自分の英語力が真剣にヤバいということに気づき始めました。高校2年のときに学内テストで英語12点(確か120点満点?)という漫画みたいな点数を取ったからかもしれません。
何せ、大学受験で英語は超重要科目です。
国立だろうが私立だろうが、文系だろうが理系だろうが、基本そこそこのレベルの大学を狙えば、受験科目として英語は必須です。
自分は理系だったので、数学や理科科目が抜群にできればカバーも効いたでしょうが、正直数学も理科も大してできませんでした……というより、勉強してなかったんですね。英語12点取るような奴は、他の科目もさして勉強してないんですよ。そもそも授業を聞いていない。
私は高3に入ってから、英語ができないと大学受験は厳しいという事実に気づき、必死に勉強を始めました。
あまり記憶はないですが、まずは単語帳で必死に単語を覚えて(速読英単語とかを使っていた気がします)、ビジュアル英文解釈をやって、ネクステージをぶん回して、指針も方針もないまま一日6時間くらいは英語に充てていた気がします。
どんなに指針がない勉強法でも1日6時間もやれば、まあそこそこ伸びるものです。1年頑張って、高3の大学受験のときには、全くできないというレベルは脱していました。
センター試験の英語は200点中158点くらいだったと思います。良い大学を狙うなら少し物足りないけれど平均よりは上、というような点数だと思います。
ちなみに高校の勉強ではリスニングは切り捨てました。大体リスニングの配点が低いからです。一回も聞かなかったレベルで発音は意識しませんでした。だから、発音知らないけど意味わかる単語がいっぱいあるみたいなよくわからない状況でした。
ただ、付け焼刃みたいな感じで指針もないまま、国立の二次試験の英語も受けて、英語の点数は正直、他の科目と比べたら一番良くなかったです(二次試験の点数については、後々点数開示したため、点数がわかりました)。
(2) 初TOEICは550点
大学に入り、初めてTOEICを受けたのは大学1年の頃だったと思います。
理由としては「TOEICは1回受けておいた方がいい、就職で重要視されるし、慣れが重要な試験だから」「大学受験後が一番学力が保たれているから、高い点数を取りやすい」みたいな話を聞いて、そこそこ意識高い系(?)大学生を自負していた自分としては、軽い気持ちで受けてみました。
とは言っても、受験料も学生としては安くはないので、1冊くらいは参考書を買って、最初の数ページくらいは解いたような気がします。よくある話です。その程度の本気度でした。
初TOEICの結果は550点でした。
感触を言えば、リスニングは全般的に何言っているか意味不明だし、リーディングなんて20問くらい解き終わらないし、何故これで550点もあるのだろう……? という感触です。
ただ、このくらいのスコアって、大学受験に向けてちょっと頑張って勉強しましたって人だと本当によくあるスコアだと思います。自分の周囲でも、初めて受けたら500点台だったよって人は多いです。
(3) 何故か700点台後半まで到達してしまった学部4年
その後というもの、TOEICを受けることはなく、さして英語の勉強をすることもなく、学部時代は過ぎていきました。
別に留学生の友達がいるわけでもなく、「英語、勉強しなくちゃいけないんだろうな」なんて思いながらも、その程度の考えで勉強に身が入るはずもなく、学部3年の後半くらいになって研究室に入りました。
最初の勉強の教材として英語の論文なんかを渡されたりして、ちょっとビビった記憶もあります。
そして、この学部3年の後半から4年目に向けて、自分のTOEICの点数は物凄く伸びることになります。
そのきっかけは「他の大学の大学院に入学すること」を考え始めたからでした。大学院試験の英語はTOEICの点数がそのまま使われるところが多く、それなりの点数が必要でした。
「それなりの点数」とさらっと書いてしまいましたが、意識している点数は700点台後半くらいでした。それくらいあれば、ある程度勝負になると思っていたためです。
大学院で外部の大学を受験するなら専門科目や数学とかも勉強しなくちゃいけないので、英語は先行着手で取り掛かりました。
TOEICの文法書や、公式問題集を買い、繰り返し問題を解きました。大体、学部3年の後半~4年の頭まで半年くらいに掛けて、一日3~4時間くらいはTOEICの勉強に充てていました。
ちなみに3年の後半に、勉強を始める前に自分の位置を知るために受けたときの点数が545点でした。
そこから2ヶ月に1回くらいのペースで試験を受け、
545点⇒630点⇒785点⇒730点
と半年で約250点アップを実現しました。
何故785点の後もスコアがあるかというと、785点の結果が返ってくる前に申し込んだ回があり、その結果が730点でした。785点を知っていたら多分受けなかったでしょうね。つまり、最後は点数が下がっており、これは誤りではありません。
「公式問題集を繰り返しやれば点数が上がる」みたいなのは巷でも結構言われていることではあります。自分は目先の点数がすごく欲しかった、だって大学院院試で使うから。だからTOEICで高い点数取るためにTOEICに最適化された勉強をしました。
ただ、自分としてこの785点については、積極的に書き記しておきたいことがあります。
リスニングは何言ってるかさっぱりわからないし、リーディングは5問くらい解き終わらなくて全然できた感触がないし、なんでこれが785点なんだ……。
これが、自分の正直な感想でした。
TOEIC800点弱って、自分の中では結構英語聞き取れて、普通に読めて、勿論ネイティブレベルではないけれど英語もちょっと喋れて、みたいな理想像がありました。
しかし、自己紹介も満足にできない英語レベル……正直、高い点数取れたのは嬉しかったですが、その理想との乖離はちょっとショックでしたね。
TOEICの対策ばっかりやって、TOEICというものを突き詰めた結果が、英語苦手意識あるけど、TOEICは800点弱です、という歪んだ結果を生んだのでした。
嘘みたいな話と思うかもしれませんが、TOEICのpart3や4で設問を先読みして、その設問の回答の選択肢をぼーっと眺めて文章を聞いて、なんとなく読まれたと思う選択肢を選ぶと、リスニングは400点近くはいきました。
また、当時はリーディングは旧形式で、文法問題が40題/100題だった時代なので、文法だけひたすらやり込み続けるだけで40問は正解できたのです。文法で正解しても、長い長文問題で1問正解しても同じ1問なので、文法だけをひたすら極めるのは非常にコスパのいい勉強法ではありました。
(4) 停滞……修士時代
そして、私のTOEICの点数は停滞します。
この780点という点数、学部4年のときに取った点数なので当時22歳くらいだと思うんですが、私はこの点数を超えるのに、そこから約5年の月日を掛けることになります。
その間にTOEICは受けたのかというと、結構受けました。
まず、学部4年の後、自分は結局他の大学の院に行くことはやめて、そのまま自分の大学の院に上がりました。
正直、TOEIC780点は少なくとも自分の大学ではトップクラスと言える点数でした。言えば「おおーすげー」と言われる点数です。
英語で研究発表する機会もありました(不思議なことに、この機会も日本で開かれる国際学会だったりして、一度も海外に行くことはなかったのです)。さっぱり英語喋れなかったけど、発表は英語の原稿を覚えればいいし、質問は5分くらい我慢すればなんとかなります。まあ、修士学生の国際学会発表なんて大体こんなもんです。
頑張って英語の論文読もうとしたりはしましたが、大体途中で投げ出したりしていました。
でも、修士2年になって、内定をもらっていた会社に入社する前に「TOEICのスコア(最近受けたやつ)を提出してください」と会社から指示を受けたので、修士2年の1月、2月くらいに2回くらい受けました。
確か730点⇒730点とかで、全然最高得点にも届かず、「まあ700点ならいいか」くらいのものでした。
正直なところ、一回だけ取れた785点はかなり運が良かったと思っています。その後のTOEICは730点ですし、たまたま上手くハマった結果な気がします。
しかし、このときも大学院院試のために、TOEICに最適化した勉強をしたときの記憶は残っていて、解き方とかが染みついているんですよね。
だからTOEICは700点台、もしくは800点ちょうどくらいまでは、ある程度解き方やコツを身に着けるだけで、到達するような気がします。
(5) 入社……社会人へ、飛躍
そして新入社員として修士卒で会社に入社しました。
自分が本格的に英語の勉強を始めたのは、入社して1年が経過してからです。やはり必要に迫られたことと、TOEICの点数に囚われず英語を用いて色んな人とコミュニケーションを取ることの重要さに気づいたからです。
でも、「必要に迫られたこと」が大きいかもしれませんね。自分が頑張って勉強したのは、反骨心が大きい気がします。
詳しいことは書きませんが、結構負けず嫌いなところがあって、絶対に英語できるようになりたいと燃え上がる事情がありました。
勉強法については後々書きたいですが、残業時間も多い中、貴重な休みや仕事後の時間を英語の勉強の時間に充てました。
715(2017年6月)⇒760(2017年11月)⇒755点(2018年3月)⇒790点(2018年6月)⇒825点(2018年7月)
結果、一直線というわけではないですが、780点の壁を被り、一つ上のステージに上がっていくことができました。
未だに海外行ったことないですが、825点まで到達しました。
ただ、自分の中で点数よりも大きいと感じるのは、最近はTOEICのPart3や4を聞いても、結構内容がわかることが増えてきました。
リーディングに関しても、以前は解き終わらなかったものが、最近は時間ギリギリでも解き終わったり、「この5問は全問正解だろう」と自信を持って解答できることや、文章そのものの意味がキチっと取れることが増えたように感じています。
結果、点数以上に一歩、英語力として自分は大きく成長できたのかなと感じます。
まとめ
すみません、めちゃくちゃ長くなりましたし、ここまで読んでくれた方いるんでしょうか……。
自分自身の意識としては、TOEICは一つの評価基準ですが、英語の勉強という軸の中では必ずしも重要視するものではありません。
そういう意味では800点は一つの通過点だと思ってますし、何点取れたからもう勉強しなくていいやという類のものでもありません。
だからこれからも勉強を続けますし、もっと喋れるようになりたいと思いますし、800点って結局それなりに間違えているってことだと思うので、多分950点超えるくらいまではTOEICを定期的に受けていくと思います。
次は900点を超えてとか、英検1級を取ったとか、また何か良い結果が出たときに報告できると良いですね。
自分もまだ、高い山のほんの入り口にいると思っています。
使った参考書とか、忙しい社会人がどうやって勉強して点数を上げたのか……という肝心な部分については、長くなったので他の記事にまとめました。