LaTeXの文章作成時に、テキストの書体を変更したいケースがあると思います。本記事ではテキストの書体を変更する方法を紹介します。
文章全体の書体を変更したいケースは多くないと思いますので、一部の文章の書体変更であれば、以下のコマンドで対応できます。
書体 | コマンド |
(1) 標準 | \textmd{……} |
(2) 太字 | \textbf{……} |
(3) 斜体 | \textsl{……} |
(4) イタリック体 | \textit{……} |
(5) スモールキャピタル | \textsc{……} |
(6) タイプライター | \texttt{……} |
以下のように書体を変えたい文章を\textXX{……}で挟むことによって、書体を変更できます。
\textmd{(1) Test sentence} %\textmd
\textbf{(2) Test sentence} %\textbf
\textsl{(3) Test sentence} %\textsl
\textit{(4) Test sentence} %\textit
\textsc{(5) Test sentence} %\textsc
\texttt{(6) Test sentence} %\texttt
出力結果は以下の通りで、上から順番に(1) 標準 (2) 太字 (3) 斜体 (4) イタリック体 (5) スモールキャピタル (6) タイプライターです。
どのくらい需要があるのかわかりませんが、テキスト全体の書体を変更する場合は以下のコマンドで実現できます。
書体 | コマンド |
(1) 標準 | \mdseries |
(2) 太字 | \bfseries |
(3) 斜体 | \slshape |
(4) イタリック体 | \itshape |
(5) スモールキャピタル | \scshape |
(6) タイプライター | \ttfamily |
例えば太字にしたい場合は、以下のように「\bfseries」と記述した以後の文字は全て太字になります。
\bfseries
test sentence test sentence test sentence test sentence test sentence
以下が出力結果です。