バッチファイルでコマンドを記述している際に、コマンドが長くなってしまい、途中で改行を挟んだ方が見通しが良いことがあります。
プログラミング言語だと、言語によっては一つのコマンドを複数行に跨るように記述する方法が設定されていることがありますが、バッチファイルでも同様のことができます。
本記事では、バッチファイルでコマンドを複数行に渡って記述する方法を紹介します。
例えば、以下のようなコマンドがあったとします。echoはコンソールに文字を表示するコマンドで、下記を実行すると、非常に長いアルファベット列が表示されます。
@echo off
echo aaaaabbbbbcccccdddddeeeeefffffggggghhhhhiiiiijjjjjkkkkklllllmmmmmnnnnnooooopppppqqqqqrrrrrssssstttttuuuuuvvvvvwwwwwxxxxxyyyyyzzzzz
pause
お分かりの通り、このコマンドは非常に長いので、メモ帳等で開くとスクロールしないと最後まで見れません。
そこで、以下のように記述すると、一つのコマンドを複数行に跨って記述できます。ポイントは、行の切れ目に「^」(キャレット)を付けて改行することです。
@echo off
echo aaaaabbbbbcccccdddddeeeee^
fffffggggghhhhhiiiiijjjjjkkkkk^
lllllmmmmmnnnnnooooopppppqqqqq^
rrrrrssssstttttuuuuuvvvvvwwwww^
xxxxxyyyyyzzzzz
pause
以下のように、同じ実行結果になることがわかります。