本日、英語検定の準1級の試験を受けてきましたので、そのことを書いておきたいと思います。
目次
受験の動機(モチベーション)
最初に、英語検定を受けようと思った動機を簡単に書きたいと思います。
現在、20代のエンジニアなのですが、社会人で英語検定を受ける人って、TOEICを受ける人より圧倒的に少ないイメージがあります。
理由はいろいろあると思うんですけど、一番は日本の企業だと、英語ができるかどうかの判断だったり、昇進の基準になったりするのが大体TOEICなので、それが大きいと思います。
自分も会社から求められるのはTOEICの点数だったので、繰り返し受けて、昨年に900点弱くらいまで点数が上がりました。
ただ、900点くらいまで上がってもTOEIC特化気味の勉強を続けてきていたので、英語は聞き取れないし、喋れないし、ただ点数だけ高い人みたいになっている感じがありました。
もちろん、TOEIC700点のときの自分と、900点のときの自分を比較すると、確かに成長していると思うんですが、自分が求めるべきレベルには達していないなと感じることが多かったです。
今の仕事は結構英語も使うし、自分自身も将来的にずっと日本でやっていくと決めているわけでもないので、そういう意味で英語力をもっとつけることは必要だと感じていました。
ただ、TOEICは900点あると、会社からもっと上げろという話にはなりにくいですし、自分としては最低950くらいまでは上げたいと思ってはいますが、そこは英語力をつけた結果、気づいたら950点とか990点になってましたっていう方が良いなあという思いもあって、ひとまずTOEICに関しては対外的に十分な点数が取れたことを区切りに、少し離れようと考えていました。
ただ、そこで分かりやすい目標もなく、ただ努力を重ねられるほど自分の英語に対するモチベーションも高くないというのがあって、やはり分かりやすい目標を作りたいよねというところで、他の資格試験も考えてみることにしたのです。TOEICを突き詰めないのは、他の試験の方が求められる部分が違うため、足りない部分を穴埋めしやすいと思ったからです。理論上、TOEICはスピーキングがないので、喋れなくても990点まで行けるはずなので。
選択肢としてはTOEFLとかもありますが、TOEFLは受験料が高額ということもあって、今回は避けました。
あとは、どうせやるなら、インパクトある結果にして残しておきたいというのがあって、それなら英検1級取得を目指そうかな? と考えました。
で、ただ英語検定1級って難しいじゃないですか。
TOEIC900点レベルだと、特に語彙の面とかで正直厳しいというのと、まず足場固めというところで準1級を受けることにしました。
試験勉強
英語の勉強のモチベーションがどうの言っているんだから、さぞかし勉強したんだろうなあ? と言われてしまいそうですが、申し込んだはいいものの、仕事が忙しかったりして、全く勉強できておりませんでした(すみません、言い訳です)。
とりあえず、参考書は買いました。
まず、TOEICと比べて準1級は単語レベルが高いので、単語帳を買いました。
こちらの単語帳は、品詞ごとに、出る順A→出る順B→出る順Cという順番で出やすい単語から並んでおり、最後に熟語が掲載されている感じなのですが、出る順Aの半分くらいまでやりました。
出る順Aの半分って、本書の1/5もやっていないくらいのレベルなので、正直レビューもしづらいんですが、試験会場でもこの本を使っている人は何人かいて、結構売れているようです。
難易度としては、TOEICだと出てこないような単語も結構ありますね。自分はそこまで単語や語彙に苦手意識はないのですが、普段あまり使わないような単語は抑えられてません。あと、熟語は苦手意識がありますが、結局対策せずに試験を迎えてしまいました。
で、単語対策だけというのもまずかろうと思って、以下の本も購入しました。
基本的には、単語レベルが高いので、(1) 単語帳 (2) 形式に慣れるための問題集 の2冊を使うのがいいのかなあと思っています。
本書は25日で完成させるというタイプの問題集なのですが、5日目まではやりました(ひどい)。
5日目までやったんですが、5日目までだとリスニングのパートとかがないんですね。だからリスニングってどんなのが出るんだろう……とか思いながら、試験に向かう電車の中で形式を調べたりしながら向かってました。
ただ、別にこの試験を舐めていたわけではありません。それは、単に本当に忙しくて勉強時間が取れなかっただけです。
前にも書いた通り、TOEIC特化の勉強をしてきたので、他の人が想像する900点レベルの実力はないと思っています。英検準1級は基本的に問題自体はTOEICより難しいので、あまり勉強していない状態だと、結構苦しいだろうなという予想はありました。
ただ、ちゃんと対策すれば受かる試験だとは思っていたので、ひとまず今回落ちても次回で確実に通せればいいかなと考えていました。
受験
実は、英検受けるのは初めてじゃないです。中学2年のときに3級と4級に合格して以来なので、13年振りとかでしょうか。
会場が自由席なのに驚いたりしながら、試験時間は2時間なんですね。TOEICと同じで、2時間くらいが良いですね。4時間とかだと疲れてしまうので。
準1級の形式としては、最初の90分で筆記、残りの30分でリスニングになります。最初の90分の筆記は、大きく分けて
<1> 短文を穴埋めする語彙問題
<2> 長文読解問題
<3> 英作文
に分かれます。今回は戦略も立てずに会場まで来てしまいましたが、英作文の時間が一番読めない気がしたので、試験開始前に、今日は英作文から解くことを決めました。
あと、筆記中にリスニングの選択肢を先読みしたりして良いのかしら? ってことを考えながら、問題冊子表紙の注意書きを熟読してました。
TOEICだとたまにリスニングの説明のときに、リーディング解いてる人いますけど、あれは禁止行為のはずですからね。でも英検の冊子にはそういう注意書きがなかったのでOKなのかもしれません。
まず、筆記試験が始まり、
<3> 英作文
<1> 短文を穴埋めする語彙問題
<2> 長文読解問題
の順で解きました。
基本的に解くのがとても遅い人間なので、TOEICで900点近く取ったときも最後5問くらい塗り絵しました。
ただ、英検の筆記は割と時間的に余裕はある気がしました。英作文に30分程度、語彙問題に15分くらいで、長文読解に45分残せました。
まあ、それでもギリギリ解き終わったくらいだったんでしたが、筆記はまずまず取れたかなという手ごたえでした。
ただ、知らない語彙はどうしようもなく、何問か落としてしまいましたし、実際7割くらいの手応えでした。
で、その後にリスニングに入ったのですが、このリスニングが問題で、何言ってるかわからないのはいつものことなんですが、やはり形式が慣れないので、かなり手こずりました。
おそらく、4~5割しか正解してないんじゃないですかね。TOEICのListeningは455点ですが、これが現実ですね。
結局のところ、TOEICの場合、慣れた形式に助けられて、聞かれるところだけ上手く拾って答えられているだけなんだなあというところが浮き彫りになりました。
で、終わってみての感想ですが、リスニングが足を引っ張って、一次試験を突破しているかどうかはかなり微妙というか、ちょっと分の悪い勝負かなと今は考えています。英作文のところの採点がどうなるかよくわからないので、結局は結果待ってみないとですが、結果出るのが早いのは嬉しいですね。一次の合否発表は2週間後です。
次回への反省・実践したいこと
今回、初めて英語検定準1級を受けてみて、今回は合格は厳しいかもしれませんが、手応えとしては、ちゃんと対策をすれば次回は一次試験はたぶん通せると思いました。
二次試験は合格率高いらしいですが、正直、何が起こるか読みづらく、喋るの苦手なのであまり自信はありません。
ポイントはいくつかあるんですが、即効性がなさそうだけどやらなきゃいけないところとして、
(1) リスニングの改善
まず第一に、今回リスニングができな過ぎて足を引っ張ってしまったので、もう少し改善をしたいところです。リスニングに関しては形式に慣れれば、今4~5割でも6~7割くらいまでは持っていけそうです。
ただ、リスニングできないというのは英語でコミュニケーションを取るという本質を考えたときに非常にヤバいので、別に英検の勉強にこだわらずに、リスニング力を改善するような取り組みを続けていった方がいいですね。
それを(もちろん心のどこかではわかっていたのですが)明確に再認識できたのはよかったと思います。
次に、英検準1級というところで、次の10月に受かるために即効性のある対策としては、正直10月までにリスニングが劇的に改善するとも思えないので、筆記で稼いで、リスニングはちょっと悪くても問題ないようにするのが良さそうです。
その意味で言うと、
(2) 語彙力向上
完全に語彙さえ知ってれば解けるような問題が多いので、ここを落とすのはもったいないなと思いました。知ってさえいれば解けるのですから、資格試験を考える上で、こういう短時間の対策で得点が取れそうなところは、さっさと対策して満点近い点数が取れるように仕上げるべきです。
取りあえず、まずは先ほどの単語帳を10月までに完璧にしておこうと思います。
あとは、もう一つやるべきこととしては
(3) 英作文の型を作っておく
今回、英作文も対策してなかったので、その場で適当に書いてしまったのですが、英検準1級の英作文は、作文の書き方や、意見を述べる上で選ぶトピックなども選択できる都合上、「大体こんな書き方になる」というのが明確です。
理由を述べるところなどは少し考えることが必要ですが、後は大体型にあてはめちゃえば解けそうな気がしますし、何より、それで時間を短縮することで、長文読解にも余裕ができます。
(2)の語彙の対策と合わせれば、筆記のパートで満点近い点数を取ってしまい、リスニングに行く前に勝負を決めてしまうという戦略も成り立ちそうな気がします。
もちろんリスニングも対策はしますが、リスニングの対策は即効性はなさそうなので、リスニングもやりながら、平行して(2)と(3)を進めて、次回仕事とかが被らなければ10月も受けたいですね。
まとめ
英語検定準1級を受けてきた話でした。
まだ、結果は出ていないため、今から次回に向けて~という感じでもないですが、もし落ちていたら、次回は確実に受かるようにして、最低2次試験には進みたいですね。
また、巷の評価だと、TOEIC900点くらいだと英検準1級は受かって当然くらいの意識なのかもしれませんが、求められる知識や問題形式も大きく異なるので、TOEICに特化して対策をしている場合、やはりそれなりに苦戦は強いられそうです。
ただ、基本的にTOEIC800~900点ある人であれば基礎はできていると思いますので、プラスアルファで語彙増強するとか、作文の書き方をマスターするとか、少し対策をするだけで1次は合格点に達するのではないでしょうか。