FFMPEGを使うことで、動画に簡単に文字を重ねることもできます。動画の紹介テロップを入れたり、研究結果の動画であれば、手法名を動画に重ねたりすることもできます。
今回はFFMPEGで、テキストの挿入位置や大きさ、フォント、文字色を指定して、文字を重ねてみたいと思います。
FFMPEGの実行バイナリファイルの入手に関しましては、もし入手方法がわからないという方がいらっしゃいましたら、以下の記事を参考にしてみてください。
FFMPEGで動画にテキストを挿入する
それではFFMPEGで動画にテキストを重ねる方法を紹介したいと思います。
まず、以下のコマンドで、入力動画(input.mp4)に対し、文字「test」を重畳し、結果動画をoutput.mp4として出力することができます。
This file contains bidirectional Unicode text that may be interpreted or compiled differently than what appears below. To review, open the file in an editor that reveals hidden Unicode characters.
Learn more about bidirectional Unicode characters
ffmpeg -i input.mp4 -filter_complex "drawtext=fontfile=C\\://WINDOWS/Fonts/arial.ttf:text='test':fontcolor=blue:fontsize=64:x=40:y=40" output.mp4
ポイントについて説明します。
- 「x=40:y=40」で、文字の重ねる位置を指定できます。x及びyは動画の左上を(0,0)としたときの座標位置です。
- 「fontsize=64」で、文字の大きさを指定できます。
- 「fontcolor=blue」で、文字色を指定できます。この場合は青になります。
- 「text=’test’」で、”test”という文字を重畳します。
- 「fontfile=C\://WINDOWS/Fonts/arial.ttf」でフォント「arial」を指定します。フォントについては、Windows10の私の環境では記述の場所にありましたが、環境によって異なるかもしれないため、フォントファイルがある場所を指定してください。フォントのファイルは以下の画像のようなデータです。

動画を出力すると、以下のように左上に「test」の文字が入りました。

まとめ
FFMPEGを使えば、動画に簡単に文字を入れることができます。
文字だけではなく、文字が見えやすいように文字の後ろにボックスを配置したり、フォントを少しお洒落にしたりすることもできるので、次回はもう少し高度な文字入れを紹介します。