英語の文章でよく見かける「e.g.」と「i.e.」ですが、この2つは似ているようで実は異なる意味を持ちます。それぞれどのような意味で使われるのか、具体的に見ていきましょう。
目次
e.g.(exempli gratia)
- 意味: for example(例えば)、e.g. はラテン語の “exempli gratia” の略で、「例として」という意味です。
- 使い方: 具体例を挙げる際に使用します。
- 例:
- I like fruits, e.g., apples, bananas, and oranges.(私はフルーツが好きです。例えば、リンゴ、バナナ、オレンジなどです)
- I enjoy outdoor activities, e.g., hiking, cycling, and swimming.(私はアウトドア活動が好きです。例えば、ハイキングやサイクリング、水泳などです)
i.e.(id est)
- 意味: that is(つまり、すなわち)、i.e. はラテン語の “id est” の略で、「すなわち」という意味です。
- 使い方: 先に述べたことを言い換えたり、より詳しく説明したりする際に使用します。
- 例:
- I’m going to the grocery store, i.e., the supermarket.(私は食料品店、つまりスーパーマーケットに行きます)
- She has a deep interest in medieval history, i.e., the history of Europe from the 5th to the 15th century.(彼女は中世の歴史に深い興味を持っています。つまり、5世紀から15世紀までのヨーロッパの歴史です)
ポイント
- 「e.g.」: 例を挙げるときに使います。一般的に複数の例を列挙する際に用いられます。
- 「i.e.」: 説明や定義を加えるときに使います。前の言葉やフレーズを明確にする役割を果たします。
注意点
- カンマの使用: 「e.g.」も「i.e.」も、使用する際はカンマの後に続けるのが一般的です。
- 使用する場面: ビジネス文書や学術的な文章でよく見られますが、カジュアルな会話や非公式な文書では省略することもあります。
まとめ
このように、「e.g.」と「i.e.」は似ているようで、使い方に明確な違いがあります。文脈に応じて使い分けることで、より正確でわかりやすい文章を書くことができます。