FFMPEGを使うことで、動画の特定の箇所に静的な画像を重ねることができます。これにより、例えばロゴの画像を用意して、動画の中にロゴを入れる等の用途に使うことができます。
それでは、早速やり方を確認してみましょう。
FFMPEGの実行バイナリファイルの入手に関しましては、もし入手方法がわからないという方がいらっしゃいましたら、以下の記事を参考にしてみてください。
FFMPEGで動画の中に画像を重ねる方法
今回は以下の画像を用意して、動画に重ねてみることとしました(logo.png)。

実施したいことを実現できるFFMPEGのコマンドは以下となります。
This file contains bidirectional Unicode text that may be interpreted or compiled differently than what appears below. To review, open the file in an editor that reveals hidden Unicode characters.
Learn more about bidirectional Unicode characters
ffmpeg -i input.mp4 -i logo.png -filter_complex overlay=10:10 output1.mp4
ポイントは「logo.png -filter_complex overlay=10:10」の部分で、まずは重ねたい画像を「logo.png」のところに指定した上で、Overlayフィルタというものを使ってロゴを動画に重ねます。
「overlay=10:10」は、重ねる位置を示していて、動画の左上の座標を(0,0)としたときに、右下に向かって(10,10)の位置にロゴが重なります。
なので今回の指定では、左上に少し隙間ができた上で、左上にロゴ画像が重なります。
「overlay=10:10」の部分は、ロゴを追加したい位置を自由に指定してみてください。
以下のように、動画の左上の部分にロゴを重ねることができました。

FFMPEGで動画の中に画像を重ねる方法(重ねる画像の透明度を変更する)
This file contains bidirectional Unicode text that may be interpreted or compiled differently than what appears below. To review, open the file in an editor that reveals hidden Unicode characters.
Learn more about bidirectional Unicode characters
ffmpeg -i input.mp4 -i logo.png -filter_complex [1:v]lut=a='val*0.5',[0:v]overlay=10:10 output2.mp4
重ねる画像について、半透明にして重ねたい場合には上記のように指定をします。ポイントは「[1:v]lut=a=’val*0.5′,[0:v]」を新たに追加した部分で、「0.5」の部分が透明度を表します。
1になるほど不透明で、0で完全に透明になります。
上記のコマンドを実行すると、以下のようにLOGOが半透明で重なりました。

まとめ
今回は、FFMPEGで動画の上に画像を重ねる方法を紹介しました。この方法を用いることで、簡単に動画の上にロゴなどを重ねることができます。