LaTeXで論文を書く際に、分野によっては数式を書くと思いますが、LaTeXではさまざまな数式の書き方(数式環境)があります。
数式環境は網羅的に説明しようとすると逆にややこしくなってしまうため、本記事ではよく使うであろう環境に絞りながら、論文を書く上で最低限知っておくと便利な書き方を紹介します。
※ 数式を複数行に渡って書く場合に使うeqnarray環境というものもありますが、現在は非推奨とされているためeqnarrayは紹介を省きます。
equation環境
非常に一般的な数式環境で、1行の数式を記述する場合に使います。
\begin{equation}
1 + 2 + 3 = 6
\end{equation}
数式番号(上の式の右側の(1))を書きたくない場合には、下記のように{equation*}にすればOKです。
\begin{equation*}
1 + 2 + 3 = 6
\end{equation*}
align環境
式が2行以上に跨る場合によく使われるのがalign環境です。「&」の位置で各行の位置が揃います。改行は通常の文章と同じく「\\」で可能です。
\begin{align}
12 &= 6 + 6 \\
&= 3 + 3 + 3 + 3 \\
&= 2 + 2 + 2 + 2 + 2 + 2
\end{align}
数式番号を書きたくない場合には、数式番号を出力したくない行に「\nonumber」を入れればOKです。
\begin{align}
12 &= 6 + 6 \\
&= 3 + 3 + 3 + 3 \nonumber \\
&= 2 + 2 + 2 + 2 + 2 + 2
\end{align}